目次
●TFCC損傷とは
TFCC損傷とは、三角線維軟骨複合体損傷といいます。
手関節、特に尺骨側の痛みが多く、具体的には、手首をひねる運動、ドアノブを回すような動作が痛みのため困難となります。
TFCC損傷の主要因は外傷です。手関節部の強い衝撃や手関節への過剰な負荷の繰り返しにより起きるので、野球やテニス などのスポーツが原因となることが多いです。また、転倒や作業中の外傷による靱帯損傷や、手関節の酷使によっても同様なことが起こりえます。
加齢による変性損傷によって発生することもあります。また、外傷を認めずに発症することがあり、この要因として尺骨が橈骨に 対して長くなっていることが挙げられます。
●来院までの経緯と初診時の症状
30代男性、週3でジムに通っています。
1か月くらい前からウエイトトレーニングの時に小指側に痛みを感じ始め、少しづつ痛みが強くなってきました。医院でTFCC損傷という診断をされた後、当院にかかられました。
●治療メニュー
当初は羽田野式ハイボルト治療と手技療法を行いました。
痛みが少し落ち着いてきてから姿勢をよくするためにトムソンテーブルを1クール行いました。
●症状の経過
週に1回のペースで1か月間治療したあたりからほぼ痛みが無くなり、その後姿勢を改善するためにトムソンテーブルで8回治療を行い、治療終了としました。
●さいごに
今回は医院にてTFCC損傷との診断を受けてからの治療でしたが、損傷の度合いが小かったため痛みが取れたものと思われます。
姿勢の方からくる痛みも半分くらいあったものと思われます。
医院にて診断された方もお気軽にご相談ください。